【 七十二候】現代の子供に教えたい、美しい世界の移り変わり
川を埋めてできた、綺麗な道路。
山を削ってできた、快適な団地や、大型ショッピングセンター。
水道をひねれば出てくる綺麗な水や、流せば綺麗になるトイレ。
ものをいれて清潔に運べるペットボトルや、プラスチック製品。
言い出せばきりがないですが、生活が便利になる代わりに、川が失われ、山がなくなり、川や海が汚れてきた気がします。
私が幼かったころ、ザリガニや亀、フナ、めだか、ドジョウ、たにしなかをワクワクしながら取っていた実家のそばの川や池は、
今はただのコンクリートの板になってしまいました。
あそこに住んでいた、無数の生き物は、どこにいってしまったのだろう。
当たり前に使ってしまっている便利なものを手にする代わりに、ものすごい勢いで、ずっと昔からあった、もう取り戻せない、美しい自然が失われたのかもしれません。
とある都内の保育園の先生が、
「最近は、食育ブームもあって例えばミニトマトを園児と作るけれど、収穫した後はたべさせないの。排気ガスとか、危険かもってこといなっていて。だから、調理室で別のトマトを給食に出すのよ」
と教えてくれました。
子供がワクワクと、成長を楽しみに、大事に、目をキラキラさせて育てたトマトだって食べられない、そんな時代なんですよね。
そんな中で、最近の子供は、きっと四季を感じる機会も減ってきたのではないでしょうか。
「七十二候」について
さて、前置きが長くなりましたが、
タイトルに入れた、 「七十二候」についてご存知でしょうか。
モンテッソーリ教育の場だけでなく、最近の様々な教育の現場でも大事にされている、自然を感じる心。そんな、心を育むのに、ぜひ知っておいていただきたいのが、この「七十二候」です。
「七十二候」は、古代の中国で考案された季節を表す方式のひとつで、同じく古代中国で考案された二十四節気を、さらに約5日ごとに分け、鳥や虫、植物、天候などの様子を元に、その時の様子を教えてくれる短歌のようなものです。
毎朝、なんとなく、そんな 「七十二候」を読んであげると、子供も少しは、今はなかなか見えない四季の様子を知ることができるのかなと思い、こちらのブログでも、書いていければと思います。
よかったら、ぜひお子さんにも教えてあげてください。