私は、もう30歳も半ばなのに、
人間として全然できていないなと、
自己反省をする日々ですが、約1年前に母親にならさせていただきました。
私の場合は、母親になれたことが、本当に、本当に奇跡だなと感じてます。
不妊治療や切迫早産、
里帰り翌日の緊急帝王切開、
子供の仮死状態からの蘇生、
NICUでの入院、
脳性麻痺の疑いと言われ頭が真っ白になった日、
療育や病院通い。
今、子供が今目の前にいる事は、
本当に奇跡の連続だと思うことが続いておきたからなのですが、
そのあたりはまた機会があればまとめたいと思っています。
さて、そんな私は、
高校卒業後、アメリカに留学し、アメリカで約5年間ほど過ごしました。
留学前は、勝手に、
「全てにおいてアメリカは進んでいる、きっとすごい国だ」
と思っていたのですが、実際留学すると、正直逆で、
「日本って、健康保険や年金の仕組み、接客、清潔さ、節度、いろいろすごい国だったんだ」
と思い知ることが多かったです。
そんな中でも、貴重な、
「やっぱりアメリカってすごいな」
と思えたことの一つに子育てというか、親の子供への接し方がありました。
感じたのが、日本人の親とアメリカ人の親の子供への接し方が真逆だということ。
アメリカでは、自分の子によく
「I love you」(愛してるよ)
「Sweetie」(愛しい子)
と当たり前に愛情を伝え、抱きしめたりキスなどのスキンシップをするのはもちろん、とにかく驚いたのが、
「I am so proud of you」(あなたのことを誇りに思うよ)
「Good boy/girl !」(よくできる子!・いい子だね!)
と、とにかく人前でもどんどん褒めていること。
日本では、親が自分の子を人前でとにかく褒めると、
「ちょっとあのママ・パパって、溺愛してる・・・」
「ちょっと親バカ・・?」
とか思われそうですし、
「君のことを誇りに思うよ!」
なんて、人前でたくさん言っている親はあまりみたことがないですよね。
でも、きっと子供は、幼少期に、
大好きな親にいっぱい見守られていることを実感して、ぎゅっと抱きしめられて、
自分の全てを認められてこそ初めて、
自身に満ちた、自分という自尊心をちゃんと持てる心が作られていくのだと思います。
このようなアメリカと日本の育て方の違いが、
- 日本人の集団生活を好む性格(人と一緒がいい、自分をもたず人に意見や行動を合わせる)
- アメリカ人の個人行動を好む性格(人と違っても気にしない、人と違う人を否定しない)
という性格の差を生むのだなと感じました。
モンテッソーリでも、子供を見守ることを大事にしていますよね。
ただ見守るだけでなく、
「ちゃんと見守っている」
と、わかるように表現することが、大事なのかもしれません。
「 どんな子に育って欲しいか、それは親次第。親が、まず最初にどうしたいか決めてあげることが大切」
と言っていました。
私は、アメリカに留学し5年も過ごしており「個性の強い人」には全く抵抗がなく、
むしろ好きなタイプの人たちですが、
逆に自分自身については、なかなか自身が持てず、
自分で決断することが苦手な、
まさに前者の「日本人の子」として育ち、
生きづらさを感じることがとても多いです。
なので、やはり小さいころ、乳児期、幼児期にどのように親から接せられ、育ったかがその人のある程度の基盤を作ってしまうためだと肌で実感しています。
改めて、先の助産師の講師の話で言えば、私は、
子供には、後者のアメリカ人の多くの子供のように、
個性で周りと違っていても、
自分をしっかり持ち、
また周りの人の個性も認められるような子
になって欲しいなと考えています。
最後に
ついつい、日々の家事や子供との慌ただしい時間で忘れてしまいがちですが、
あらためて、子供をちゃんと見つめて、見守って、ぎゅっとする時間を意識して持ちたいものですね。
やっぱり、子育って、親が子供に教えるのではなく、親も一緒に成長する、「共育」が大事なんだなと思います。
そして、そんなことを言っているうちに、我が子が足元に絡まってきたので、これから見守りタイムにしたいと思います^^