「SDGs」と「モンテッソーリ」と「共育」と

モンテッソーリ、SDGsなどについて勉強している、1歳児 母です。 まだ人として未熟なアラサーな私。自分も子供と一緒に育ちたいなと思い「共育」(共に育つ)を意識して、日々楽しくすごせるよう模索中です。 1歳にして3匹の猫を手なずける「猫使い娘」。たまに3匹の保護猫たちも登場します。 アメリカやオーストラリアに住んでいたので、英語が好きです。モンテッソーリ、SDGsも英語の良い記事などの和訳を発信できたらなと思っています。

【モンテッソーリ著「子どもの発見」より5】理想のモンテッソーリ教師像

 

sdgs-monte-mom.hatenablog.jp

 

P.80位からのメモ&まとめです。

 

幼児の真の欲求を満たすためには、ふさわしい環境を作る必要が有る。

どのような「環境」がよいのか?

「日常生活の練習」をするのに必要な条件と道具

 

・楽しそう

子供の身体の大きさに見合った家具

・子供が決められた目的を達成するために使うことのできる「もの」がある

・子供が手を洗うことのできる洗面台

・床をはくためのホウキ

・服をきれいにするためのブラシ

・家具をきれいにする道具
・雑巾

・はぶらし

 

とにかく、

すべてものが子どもを行動するように、達成するべき実際的な目的をもってほんとうの仕事をするよういさそいます。

だそうです。

 

その他にも、絨毯は使うとき広げて、終わったらたたんで戻す。 

ワンチョンマットも同じ。

食事も礼儀正しく食べ後片付けを。食器も洗って、一つ一つ食器棚にもどす。

 

そして、これらの仕事に段階があります。

どのような順番かというと、

 

だんだん難しくなるだけでなく、品格が徐々に育つことも要求します。

これらの仕事をするためにはいた威力が必要ですし、やりとげるためには責任も要求されるからです

 

先の仕事は「日常生活の練習」と呼ばれ、子どもの家では、家事はすべて子どもたちに任されているそうです。

 

モンテッソーリ教育で育つ子どもは、

・家庭の義務に熱中し

・最新の注意をもって実行し

・一人一人が落ち着きと品位をそなえる

ようになるとのこと。

 

日常生活を教えてくれるもの他に、

知性を徐々に発達させて文化にいたるのを助けるたくさんの「もの」があります。

 

たとえば

・感覚教育の教具システム

・アルファベッドや数のための教具

などは「発達のための教具」

とよばれるそうです。

 

そして「環境」というときには、すべてを含むことになります。

 

モンテッソーリが理想とする教師の教え方

モンテッソーリ教師に求められること

 

・最初に子どもを援助する

→様々なものの中から何を選んだら良いか方向付けし、選んだものの正しい使い方を教える。これは、「秩序だった生活と環境における活動への手ほどきをしています」

 

・それ以外のことはしない

それ以降は子どもに選ばせる

 

ここで、モンテッソーリは、

「子どもは同時に様々な欲求をもつ。一人が一つのものを使うと、もう一人は別のものを使う」

といっているのですが、

うーん、我が子や児童館の子達をみると、逆なきがする、、なぜだろう。

他の子が遊ぶおもちゃで遊びたがる子、多くないですか?

 

と疑問を抱えたまま次へ。

 

教育の置ける自然(p.82)

アヴィロンの野生児についての、イタールの著書が紹介されています。

 

謎解き—アヴェロンの野生児

謎解き—アヴェロンの野生児

  • 作者:鈴木光太郎
  • 発売日: 2019/06/05
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

科学的教育が進歩をとげられたのは、この子の存在があったからだそうです。

 

この子は話せなかったのですが、それは耳ではなく教育の不足だと考えたイタールは試行錯誤して少年と時間を共に過ごす様子が紹介されています。

 

この中で、

「まず教師が生徒に合わせる。

次に来る新しい生活を魅力的なものいして、その魅力によって社会生活に適応させようとした。

厳しく押さえつけることで、圧迫感や苦痛を感じることがないようにした。

これらすべては、教育の大切な原理の全体を成立させるもので、教育一般に通用することであり、幼児教育全般にも適用することができる」

 

と、述べています。

また個人的に興味ぶかかったのが、自然との関わりの大事さについて述べていたこと。

このアヴェロンの子は、叫んだり走ることしかできず歩けなかったり、と人間の社会で制約が多く、

「社会生活がいかに多くの制約と諦めの上に成り立っているか雄弁に語っている」

とも記されています。

 

最近は自然と触れあわせようと、鉢植えを与えたりしていますが、そうではなくて

自然に生活する必要が有る

 

と記載されています。

 

共同生活で閉じ込められている子どもを、できるだけ解き放つことが必要。

結構で丈夫な子は、自然にもっと晒されると丈夫になる。

 

こちらの章では、なかなか大事ですが、まとめるのが難しいことが書いてあるので機会があれば一読をおすすめします。(88-89)

 

最後の言葉で言うと、

私たちは子どもに教えるよりも、心を修復しなければなりません。ーーーーー

意識されていない心の痛手や精神的な病気を治さなくてはなりません

 

と書いてあり、おそらく、文明の中で自然に対して残酷になったりしている心に対しての話だと思います。

 

生き物への世話

 

子どもが思いやりを持って生き物の世話をするのは、その魂の最も生き生きした本能の表れの一つです

 

今日は、一旦ここまでにします。

 

 

『知ってるワイフ』に見る、女性蔑視問題と男女差

「知ってるワイフ」(韓国)の女性像について

「知ってるワイフ」の女性像について、ふと思ったことがあります。

日本のリメイク版で、フジテレビで現在放送中の大倉忠義さんと広瀬アリスさん主演の『知ってるワイフ』も、人気なようですが、

どちらも女性が結婚し出産後、男性からは嬉しくない方に変わっているという共通点があります。

 

怒りっぽくなって(それも特に旦那にキレる)

笑顔になる時間が減って

旦那さんとすれ違い

部屋が荒れてきて

ノーメイクな奥様

 

これ、なんだか見てると、自分も当てはまるな〜と思う所多々なのですが、

結婚し出産すると、こんな風に変わっている女性も少なからずいるのではないでしょうか。

そして、だからこそ、このドラマが韓国でも日本でも人気になる一つなのではないでしょうか。

 

さて、話を変えて、元森JOC会長の女性蔑視と言われている発言を見てみると、

今回切り取られ世界に流れた女性蔑視な発言は、

 

「女性は話が長い」

「女性がいる会議は長くなる」

「女性は一人が手を挙げると自分も発言しないとと思う」 

(ちなみに前後の文脈で、森さんは、上記発言を誰かが話していた、と言っていたような)

 

ということかと思いますが、特に「女性は話が長い」がよく話題になっているように思います。

 

さて、日本ではよく「結婚すると女は変わる」

と言われますが、それってあながち間違いじゃないように思います。

これはきっと女性の脳の関係で、そうなるんじゃないかな〜と。

 

また、「女性は話が長い」ということも、

女性はコミュニケーション力が長けており、「井戸端会議」なんて言葉もあるように、口数が少ない男性に比べると、話が長い女性も事実多いかもしれないと感じています。

 

男女の差と差別発言の差の難しさ

思ったことは、「女性話が長い」と言っただけで攻められ世の中だったら、ちょっとした男女の違いすら口にするのが怖くなってしまう、ということ。

(ネットでは、集団リンチなんていわれているようですね)

 

ドラマ『知ってるワイフ』にかかれている、まさに結婚後の典型的な男も、元はそのような男女の差から生まれた人気ドラマ。

話が長い女性は、きっと女性の脳の発達も影響していると思うので、ある「意味男女の差」にも当たらなくはないと思うのです。

 

もちろん、森さんの発言時の立場や状況もありますが、

もっとひどい女性差別発言をしているおじさまは、周りに山のようにいるし、

私も妊娠中のほんの数年前、仕事中にお会いした男性にお尻を揉まれたり、腰に手をされる、お腹を急にさすられ下の方まで手を伸ばされる、などひどいセクハラを受けましたが、、、そのおじさんは今も大手有名企業で活躍しているようです。。

(私の場合は会社にいったものの、それ以上ことを大きくするのは、会社に迷惑がかかるので自分でやめたのですが・・・いまだにこれを書いて思い出すだけで、トラウマで辛い・・・)

きっと、同じようにセクハラされたりしても声をあげれずに諦めている人は日本でもたくさんいるのだと思います。本当に辛いですよね・・・きっと当事者にしか変わらないことだと思う。

 

なんだか、話がまとまりませんが、そもそも男女の差と差別って区別が難しいな感じています。


また、世の中には、もっとひどいことを言ったりしたりする人もいて、
今回森さんが退任に追い込まれましたが、本来はもっと先に罰せられるべき人がいるんですよね。

(世界の貧困の国をみれば、もっとひどい状態の女性がたくさんいるんだろうな・・・)


どうか、今回の森さんの件で、そういう人たちが少しでも自覚し、傷つく女性が減りますように。

そういう意味で、ここまで頑張ってきた森さんの辞任も無駄になりませんように。

 

ちなみに

SDGsでも、男女差別は問題視されています。


5番:ジェンダー平等を実現しよう

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10番:人や国の不平等をなくそう

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本当に2030年までにどうにか無くなって欲しい問題ですよね。

 

sdgs-monte-mom.hatenablog.jp

 

 

 

なんだか話が暗くなので話を少し戻すと、

最近、遅ればせながら韓国ドラマを見だしています。

 

話題の物は避けて通る天邪鬼な正確なのですが、

「愛の不時着」が話題だったので、試しに見てら、どはまりでした!

韓国ドラマのクオリティー高すぎ。

 

韓国は、BTSとか、パラサイトとか、芸術系がすごいと聞くけれど、本当にすごいですね、レベル高すぎる。

 

韓国も男女格差が凄そうな社会ですが・・・、これからの韓国のエンターテイメントも楽しみです^^

 

 

 

 

 

「CARRY HOPE」(希望を運ぼう)寄付で、思いの詰まったトートバックがもらえる

「CARRY HOPE」

今なら、こんな素敵な言葉のトートバッグが、ユニセフの寄付でもらえますよ。

 

「CARRY HOPE」


「希望を乗せて」

とか
「希望を運ぼう」

とか言った感じで、ニュアンスは和訳で違いますが。

 

「CARRY HOPE」

 

なんだか何度聞いても素敵だな。

 

今ならこんな言葉が書いたトートバックがもらえます。

もちろん、もらうことを狙って寄付するのは違いますが、

きっかけにいかがでしょうか。

 

トートバックには、

「Carry hope for every child.(すべての子供に希望を運ぼう)」

と記載があります。

 

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CARRY HOPE FOR EVERY CHILD | ユニセフ・マンスリーサポート・プログラム | 日本ユニセフ協会

 

ユニセフの寄付は、ケースにもよりますがその寄付の約半額分は税金控除の対象になります!

 

詳細はこちら:ちょっとむずかしいけど・・・

www.unicef.or.jp

 

トートバックには限りがあるようなのでご興味ある方は急いだ方がよいかもしれません。

 

もちろん、ちゃんと活動を理解して、気持ちあっての寄付を。

www.unicef.or.jp

モンテッソーリに深い興味のある人必見! 2/15国際モンテッソーリ協会紹介のセミナー開催。コロナの世界にモンテッソーリ教育が世界に出来ることを考える

国際モンテッソーリ協会からのメルマガで、興味深いセミナーが紹介されていました。

AMI U.Sなどが中心に行っているオンラインイベント(セミナー)のようです。

ちょっと専門的な話にはなると思うので、モンテッソーリについて勉強している人向けだと思います。

 

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SDGsに興味のある私としては、モンテソーリ教育とSDGを結びつける、とても興味深いセッションになりそうなので、ざっくり、イベントについて和訳しご紹介します!

 


<オンラインイベント概要>


タイトル:
Innovation, Adaptation and Flexibility – A Global Perspective on Supporting Under-Resourced Communities in 2021
イノベーション、適応、柔軟性-2021年のリソース不足のコミュニティのサポートに関するグローバルな視点

 

(日本時間)
◉Monday, February 15
◉11:00 am - 12:30 pm
◉Live Stream: Join stream Speakers(スピーカー)

・Hillary Korir (Speaker) Chief Executive Officer, Montessori for Kenya
・Fay Hendriksen (Speaker) Head of Outreach, AMI Global
・Connie Carballo (Speaker) Directora Ejecutiva, Fundación Argentina María Montessori
・Helen Elias (Speaker)


◉イベント詳細(下部和訳をつけてみました):
The coronavirus pandemic has caused massive disruption to education, with school closures affecting a total of 1.6 billion children in close to all countries of the world. While the responses on national level and regional level and the trajectory of the disease have widely differed, it has severely disrupted the educational landscape and has disproportionately affected children from low-income backgrounds.

The disparity and unequal distribution of resources on a global scale has become more visible and has increased in 2020. What justice can be done now, what alternatives are there for those who are not connected through online means and who are not visible? There are children who live in homes which are not safe, and more children are exposed to child labour as families struggle to make ends meet. Children often find a safe haven at school, with peers to play, space to play, and at least one meal per day. They are now deprived of all these rights. How do we navigate these challenges to continue to work towards a more just world?

 

During this session, we will hear the experiences of those working to support children from marginalized backgrounds in different parts of the world, with examples from India, Kenya and Argentina. Adaptation always guides their work and has accelerated in 2020, facing school closures, economic uncertainty, difficulties to access remote areas, and limited connection opportunities. What kind of support can still be provided during these uncertain times? How do we continue to adapt and innovate, whilst not compromising on our core principles and practice? What is needed to increase impact and how can others contribute to serve more children? The session will have the form of a moderated discussion around some of these questions, followed by questions by the audience.

コロナウイルスパンデミックは教育に大きな混乱を引き起こし、学校の閉鎖は世界各国で、合計16億人の子供たちに影響を及ぼしました。
国レベルと地域レベルでの反応と病気の軌跡は大きく異なりますが、それは教育環境を混乱させ、低所得の背景を持つ子供たちに影響を与えました。

世界規模での資源の格差と不平等な分配はより明白になり、2020年に増加。今、どのような正義ができるのか、オンライン手段でつながっていない人々や目に見えない人々のためにどのような選択肢があるか?

安全ではない家に住む子供たちがいて、より多くの子供たちが児童労働にさらされています。子供たちは学校で安全な”避難所”を見つけることがよくあります。そこでは、遊ぶ仲間、遊ぶスペース、そして1日に少なくとも1回の食事があります。彼らは今、これらすべての権利を奪われています。より公正な世界に向けて取り組み続けるために、これらの課題をどのように解決できますか?

このセッションでは、インド、ケニア、アルゼンチンなど、世界のさまざまな地域で疎外された背景を持つ子供たちを支援するために働いている人々の経験を聞くことができます。
適応は常に彼らの仕事を導き、2020年に加速し、学校の閉鎖、経済の不確実性、遠隔地へのアクセスの困難、限られたコンタクト機会に直面しています。これらの不確実な時期に、どのようなサポートを提供することができるのか。
原則と実践に妥協することなく、どのように適応と革新を続けるのでしょうか。影響力を高めるために何が必要であり、他の人がより多くの子供たちに奉仕するためにどのように貢献できるでしょうか。セッションは、これらの質問のいくつかについてのモデレートされたディスカッションの形式で行われ、その後に聴衆による質問タイムがあります。

ZOOMで参加できるようです。
以下ページのJoin streamの所をクリックするとZoomリンクに行きます。

whova.com

 

SDGs
目標4「質の高い教育をみんなに」
目標10 「人や国の不平等をなくそう」


にダイレクトに関わるほか、
国際展開している「AMI」は、


目標17 パートナーシップで目標を達成しよう


にも貢献できそうですよね。

国際モンテッソーリ協会なので、信頼ある期間ですし、モンテッソーリ教育のみならず世界教育などにおける現状や課題について、勉強になりそうです。

 

どんなお話がきけるのか、子育て中なのでどこまで聞けるかわかりませんが、時間が許せば是非聞いてみたいです!

 

ちなみに、 学会運営の新しいインフラとなると期待されているイベントアプリ『Whova』もAMIが使い出しているようですね。

まだまだ日本では馴染みがない・・・テクノロジーモンテッソーリ、これから一緒に融合していくのも興味深いですね。

 

whovaについては、こちらのサイトにわかりやすく紹介されていました^^

lab-on.jp

 

【子供と感じる、七十二侯】2月13日〜2月17日 「 魚氷を上る」(うおこおりをいずる)

都会にいると、コンクリートに囲まれて、なかなか季節を感じずらいですね。

でも、やっぱり日本の季節の移り変わりは、ゆっくりと観察すると美しい。

子供の感性をやしなうためにも、ぜひ七十二候を楽しみたいなと、思っています。 

 

sdgs-monte-mom.hatenablog.jp

 

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第3候・季節の言の葉 立春・末候 2021年2月13日〜17日 

 

「 魚氷を上る」(うおこおりをいずる)

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湖や川などの水面にはっていた氷が割れ、氷下で泳いでいた魚が跳ね上がる頃。

空気や食鬱だけではなく、水の中でも春の訪れをかんじられます。

 

 

 

二十四節気と七十二候の季節手帖

二十四節気と七十二候の季節手帖

  • 作者:山下 景子
  • 発売日: 2013/12/01
  • メディア: 単行本
 

 

 

 

【モンテッソーリ著「子どもの発見」より4】教育する上での大人の正しい態度〜3歳までに自立を〜

 現在、マリアモンテッソーリさんの代表的な著書である「子どもの発見」という本を読んでいます。

少しずつ、モンテッソーリさんの生の言葉をご紹介できればと思います。

sdgs-monte-mom.hatenablog.jp

 

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モンテッソーリの語る「自立」

 モンテッソーリは、

自立していないければ、自由ではない

したがって、自立を達成するためには、子どもたちは幼児期そのものお初めから、個人の自由を能動的に表現するように導かれなければいけません。 

 

離乳は、最初の自立ですが、離乳については、

危険な道を歩き始めるスタート

生存の手段が増えること

述べています。

印象的だったのが、

子どもは3歳になったら大部分のこといついて自立して、自由になっていなければなりません。

と言い切っていたこと。

 

また、本質的な自立を、現代の人はわかっていないと述べており、モンテッソーリのいう自立とは、

 

他人から助けられたのではなく仕えられた人は、ある意味で自分の自立を損なわれた人です。

「私は無力ではないから仕えられたくない。

しかし、お互いに助け合わなくてはならない。

私たちは社会生活をしている存在だからである」

という考えは、人間の尊厳の基礎となっているものです。

自分が本当に自由だと感じる前に、このような考えを身につける必要があります。

 

と述べています。

 

また、幼い子どもを教育する上で有効な行為として、

 

自立への道を援助する物

子どもが一人でやれて、その能力の不足が他人の負担位ならないようなもの

試行錯誤しながら自分の欲求を満足させようと努力することなどを学ぶのを援助すること

と述べていました。

最後のところは、自分の子育てにも こういう姿勢で行えばいいんだなと、参考になります。

 

私たちは子どもに仕えます

生まれつきやり方を学ぶ手段をすべてそなえています

 

また、多くのママが苦労するであろ子どもの食事との時間に関しては、以下のようにいっています。

スプーンの使い方を教えたり、使っている様子を見せようとしない母親は、いい母親とは言えない

尊厳をそこなっている

 

教えるのは教育者の仕事であり、やっているのは召使の仕事です。

それは、劣っていて簡単な仕事です。

簡単なだけでなく、危険でもあります。

それは道を閉ざし、発展する生命のいく手に生涯鬱を置き、当面の成り行きを妨げるだけでなく、将来にわたって後遺症を残します。

 

召使に頼りすぎると、召使の奴隷になり、ないもしないため筋肉が弱くなり、最終的には自然が与えてくれた活動能力を失う

 

と言っています。

 

無用な援助を受ければ受けるほど、生来の力の発達が妨げられる(p.75)

 

自分の力で行動する人間、自分の力を自分の行為に使う人間は、自分自信をコントロールし、自分の能力を増大させ、事故を完成させます。

将来の世代に属する人間は、自立していて、自由である限り、強い人間になるでしょう

 こちらの章は、タイトルはとても印象的だったけれど、例えがなかなかわかりずらかったです。

 

私たちの子どもたちに対す賞罰(p.75)

ここでモンテッソーリは、

静けさは私たちの子どもの特徴

と述べています。

 

この章ではとても興味深いエピソードがいくつか紹介されています。

簡単にいうと、

「良い子にしてた子には、メダルを、悪い子には罰を」

という考えは良くなく、子どもは環境がよければ勝手に成長するということ。

ちなみに、モンテッソーリ自信も以前は、褒めつこと、罰することが子どにもっと作業をさせたり静かにさせるのに大事だと思っていたそうですが、それは愚かだったと述べています。

 

子どもは機会さえあたえられれば自分の内面深くの欲求に自発的にしたがって自分をたかめていく

 

今話題の自尊心は、外的な賞賛によって励ますのは違うということを述べています。

これは、最近日本でブームだったり、良く教育本でも言われている「褒めてのばす」とは全然ちがいますよね。

 

では、暴れたり問題行動のある子にはどうせっしたのか。

 

暴れる子をおとなしくさせる方法とは?

では、どうやって問題児を規律のある子にしたのでしょうか。

 

方法は、

部屋の隅っこに座らせ、

好きな教具を与えて、

周りの生徒を観察させる環境を作っていたそうです。

また、その子には赤ちゃんを相手位するように接し、その他の子には対等な人間に接するかのように接する

 

これだけの方法しか書かれていませんでしたが、それで自然と自分にも教師にも優しい子になったのだとか。

 

成長の自由(P.78)

 

印象的だった言葉は

子どもは成長する身体と展開する精神をそなえています

 

ただ、その能力が自然に出るのを待たなくてはなりません

 

環境は明らか二次的な要素

 

成長の源は子どもの中にある

 

「自由」という言葉については、

正常な発達を阻止する障害物から子どもの生命を「自由にする」という深い意味で使う

 

子どもの使命とは?

 

モンテッソーリは、子どもは大きな使命を持っていると語っています。

成長して一個の人間になること

 子どもはその使命と内部の欲求に気づいていないし、

大人はその欲求を推し量る能力をほとんど持っていない

 

子どもを自由にするこということは、

幼い生命の展開を邪魔する多くの誤った状況を可能な限り取り除くこと

 

「生命の展開」という言葉、なんだか素敵ですね。展開って、生命には日本ではあまり使わないな。

みずみずしく生き生きと花開いていくイメージがわきます。

幼児期初期の子どもの内部にある秘められた欲求をより深く研究することによって、

私たちがふさわしい援助をあたえられるようにすること

 

が、自由にするということ。

 

ここで、モンテッソーリが、観察を重要視している理由がだんだん繋がってきますね。

 

自由にするために観察が必要で、自由が子どもには大事で。

 

今日はこの辺りで。

とりとめなくメモのように書いてしましたが、

読んでいただけた方がいたのなら、ありがとうございました。

 

 

 

子どもの発見

子どもの発見

 

 

【モンテッソーリ著「子どもの発見」より2】世界初のモンテッソーリ「子どもの家」誕生の経緯

モンテッソーリの「子どもの発見」という本を読んでいます。

 

sdgs-monte-mom.hatenablog.jp

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1097円の年末、ローマ不動産協会がマリアモンテッソーリを招き、低所得者用の共同住宅の中に作られる幼児のための学校を編成するように依頼。

これが、「子供の家」となずけられ、世界に広がることになります。

 

イタリアの子供の日である1907年1月6日、マルシ街53番にこの学校が作られました。

この日は、プロテスタントの国々でクリスマスにあたりプレゼント欲しさにも子供が50人ほど集まったそうです。

 

モンテッソーリは、

たまさに野生の子どもたちの群れのようでした

文明社会の協会の外で見捨てられた人々の森の中でいきてきた

と当時集まった子どもの様子を振り返っています。

 

これらの子どもたちを教育できたら、奇跡以外の何物でもない

 

と言われていたそうです。

 

イザヤ書大60章「起きよ、光を放て。あなたを照らす光は昇り、主の栄光はあなたの上に輝く。

「見よ、闇は地を多い 暗黒が国々を包んでいる。しかし、あなたの上には主が輝き出て 主の栄光があなたの上に現れる。

 

 そして、モンテッソーリは、

「たぶん、この「子どもの家」は新しいエルサレムになることができます。「子どもの家」が恵まれない人々の間に広まれば、教育に光をもたらすでしょう」

 

 

私に関しては、セガンの著書の第二版が出版されてから30年後に、どの本からの理念と、大胆に断言すれば、仕事を受け継ぎました。

セダンがその師、その死にさいして彼が実後のように看護したいたーるから理念と仕事を受け継いだ時と同じように、みずみずしい感激を持って受け継ぎました。

 

 

そして、10年現場で実験し、この二人の卓越した人物たちの仕事について考えました。

 

私の10年にわたる研究は、イタールとセダンの40年間の仕事に付け加えることができます。

 

子どもの家の試みは、おのおのが精神医学の道に最初の一歩を踏み出したいたーるから私にいたる3人の意思の仕事を代表しているのだと言っても間違ってはいない

 

モンテッソーリは子どもの家で生まれたことについて、

 

自発的な書くことと読むことの突如の出現

自発的な規律

自由な集団生活

などすばらしい事実

 

と述べており、のちにアメリカ、大妃、大臣、科学者が視察にやってきて、世界中に広まったのです。

 

そのあとに幾つか作られた子どもの家の中で、ユダヤ社会主義者向けのものがあり、そこで、ベニート・ムッソリーニが、教具の製作を引き受けてくれたそうです。

 

モンテッソーリ教育を語る上で教具がとても大事なのは、ご存知な人も多いのではないでしょうか。

 

その後、今度は中流階級、そして上流階級の人のために子どもの家が作らていきました。

 

最近は、モンテッソーリ教育を学べる園の費用が高いため、どちらかというと上流階級の人の子ども向けの教育になってしまっているのは、

本質とずれているということなのかもしれません。これも、SDGsでいう貧困の格差や、教育格差などの社会格差につながってますね。

 

モンテッソーリの思う「子どもの家」の意味

「子どもの家」は二重の意味で重要です。

「住宅の中の学校」という点で社会的な重要性を持っています

もう一つの、もっぱら教育に関わる重要性は、私が実験した方法を用いるということです。

人々が直に知りたいと思う文明の要素として、「子どもの家」は説明するに値します。

 

 うーん、なんだかわかりズラい。

 

「子どもの家」は、社会的な問題のさらに重要な部分を直接に扱います。つまり人間の内面生活に関連する問題です。

 

3「子どもの家」に適用された教育法(p.54~)

モンテッソーリは、子どもの家の子どもの教育を科学的な視点から研究することに決めたそうです。

それまでの「科学的教育学」とは別の道をすすむことにきめました。

 

私が目指す革新的教育学は、正確で客観的な研究に基づいて、学校を変革し、直接生徒に作用し、生徒に新たな生活をもたらすものでなくてはなりません。

 

モンテッソーリ教育といえば「観察」が重要なのは有名ですが、実はこの観察手法はオリジナルがモンテソーリさんではなく、ヴントのようです。

 

それを踏まえ、子どもを観察するにあたり、

正確で規則正しい観察

 

発達の研究

 

の2つが、子どもを対象にする観察で考慮に入れるべき要素と述べらています。

 

 

形態学的発育

モンテッソーリは、両親に子どもの身長体重などのデータをしらせることで、発育に興味を持たせるようにしていたようです。

 

また、測定を子どもに楽しませるように工夫していたようです。

さらに教師目線でも、記録しやすくシートを作ったり、測定しやすい測定器を工夫したり、モンテッソーリさんの頭の良さを感じさせる内容でした。

これらも、すべては正確にかつしっかりとデータを取るためのアクションだそうです。

 

モンテッソーリが考え抜いた記録用紙を使うことで、

医者は記録の手間が省けるだけでなく、子どもは

「何曜日、何日に生まれたの?」

「誕生日はいつ?」

 

という質問に答えられるようになり、

  • 自分の成長にも興味をもつ
  • 順番を守れるようになる
  • 測定が好きになる

そうです。

また測定の際、その他栄養状態やくる病など様々な要素も一緒にチェックされるようにしたようです。

また大事なこととして、

医師の助言が教師を通して母親に届く

ことができれば、とても役になると述べています。

 

次は環境について述べられていますが、追ってまとめたいと思います。